まとめ
Q:7つの習慣とは何か?
A:人格を磨き、成果とその成果を生み出す能力の両方をバランス良く高めて、人生をより良くするための考え方や行動がまとめられたもの
主任、7つの習慣を一言で表すとどうなりますか?友達に一言で教えてと言われて詰まってしまいました。7つの習慣は伝えたいことが沢山あるので、一言にまとめるのが難しいです。
そうですね、それは中々難しい質問ですね。ポイントとしては「どんな本か?」と「どんな効果が得られるか?」ということが伝われば良いのかなと思います。この質問に関しては、7つの習慣の原著がヒントになるかなと思います。7つの習慣の原著のタイトルはご存じですか?
日本語訳が「7つの習慣」だから、「The 7 habits」ではないでしょうか?
惜しいですね。実は原著のタイトルは「The 7 habits of highly effective people」です。タイトルの後半部分は日本語訳にしなかったようですね。
「highly effective people」とはどういう意味になるのでしょうか?
これは7つの習慣の内容からすると「効果性の高い人」という感じになりますね。
「効果性」とはどういうことでしょうか?
これは書籍の中に書かれていますが、「成果とその成果を生み出す能力」になります。
真の効果性は二つの要素で成り立っている。一つは成果(黄金の卵)、二つ目は、その成果を生み出すための資産あるいは能力(ガチョウ)である。
スティーブン・R・コヴィー 完訳 7つの習慣 FCEパブリッシング パラダイムと原則 より
この英語のタイトルが意味するところも踏まえて、一言でとなると、個人的には「人格を磨き、成果とその成果を生み出す能力の両方をバランス良く高めて、人生をより良くするための考え方や行動がまとめられたもの」という感じになるかなと思います。
人格、成果と能力のバランスですか。それは確かに大事ですね。ただ、他にも「ベストセラーの自己啓発書」とか、「第1の習慣とは~」とか、色々とありそうな気もするのですが。
そうですね。それは相手がどういうことを知りたいのか、という観点によって選ぶ一言が変わってくるのかなと思います。
どういうことを知りたいか、ですか?
例えば「7つの習慣という書籍としての情報」を知りたい方に対する一言としては、
- 全世界で約4000万部、日本で240万部以上発行された自己啓発書のベストセラー
といったものが考えられそうです。
本の帯にも「全世界で4000万部」とか書かれていますね。
また、「7つの習慣そのものの概略」を知りたい方に対する一言としては、
- 1776年のアメリカ建国以来200年分の偉人や賢人の成功に関する文献を研究し、人生を成功に導く習慣として体系的にまとめたもの
といったものが考えられそうです。
人生を成功に導く習慣だから、自己啓発書とかビジネス書とかリーダーシップ論に該当するのですね。
あと、「7つの習慣そのものの詳細」を知りたい方に対する一言としては、
- 「パラダイムと原則」「私的成功」「公的成功」「再新再生」から構成されたものであり、「依存」から「自立」へ、「自立」から「相互依存」へと続く、人格の成長プロセスを実践するための考え方や行動を習慣としてまとめたもの
といったものが考えられそうです。
第一部 パラダイムと原則
第二部 私的成功
第三部 公的成功
第四部 再新再生
スティーブン・R・コヴィー 完訳 7つの習慣 FCEパブリッシング 目次より
ここまでくると、一言とは言いつつも「基本原則」「私的成功」「公的成功」「再新再生」とはどういうことか、とさらに知りたくなってしまいますね。
そうですね。もちろん実際に「7つの習慣」を読み進めていけば、これらの意味もわかってくるのですが、一言で説明するとなるとこのあたりが限界かなと思います。それもあって、私が選んだ一言はさきほどの文になります。
では、7つの習慣という本は具体的にはどう読んでいったり、活用していったら良いでしょうか?
そうですね。「人生をより良くするための考え方や行動」が書かれており、そのときの自分の状況によって色々な解釈や考察ができる本ですので、1回読んで理解できた、というタイプの本ではありません。そのため人生の変わり目に読むことをお勧めします。
人生の変わり目、ですか?
具体的には学生時代、就職活動前の大学3年生や短大1年生、新入社員時代、役職が上がったとき、リーダーになったとき、結婚したとき、子供が生まれたとき、家を買う前などが良いかなと思います。また12月に読んで、翌年の目標を立てるのに役立てるのもお勧めです。
しかし7つの習慣はかなりページ数が多いのですが。
そうですね。ボリュームがあることは事実です。しかしゆっくり少しずつでも読んでいくのが良いと思います。この本は読んだ後に内容を自分の状況に置き換えて考えてみることで「人生をより良くするための考え方や行動」が何なのかを見つけて行動していくための本ですので。
他にはありますか?
そうですね。自分の考え方や行動を変えてみよう、としたときに習慣として定着するように実践し続けることが大切です。小さなことから地道に始めてみることをお勧めします。
長く続けられる自信がないのですが。
まず、完璧主義であることを辞めましょう。7つの習慣はある意味理想論です。著者であるコヴィー博士も全部を守るのは難しいと述べています。しかし難しいですが理想に向かって行動を近づけていくことで改善されていくものです。完璧にできないからやらない、またはやめる、ではなく、改善主義で少しずつやっていって少しずつ改善していきましょう。あと自分で決めたことが1日できなかった場合は、一時休止として翌日再挑戦としましょう。再トライを止めることはありません。
人格を磨くのは何故必要なのでしょうか?
これは、1回だけ大きなチャンスをつかむだけではダメ、ということに繋がっていきます。裏表なく誠実に目標に向かって過ごすことによって、人格が磨かれていきます。人格が磨かれるということは自分の価値観に対して誠実に行動することであり、これができていればいつでも同じ価値観で行動できるようになります。そうすれば毎回誠実な行動ができるので、その結果何度もチャンスをつかむことができます。誠実でない場合、その時々で行動指針が変わるため、繰り返しチャンスをものにすることができないのです。それは自分の行動が招くものですので、人格を磨くことで再現性のある誠実な行動をすることが大切なのです。
7つの習慣とは何か?をまとめてみると、こういうことでしょうか?
まとめ
Q:7つの習慣とは何か?
A:人格を磨き、成果とその成果を生み出す能力の両方をバランス良く高めて、人生をより良くするための考え方や行動がまとめられたもの
ただし相手がどういうことを知りたいのか、という観点によって、選ぶ一言が変わる:
- 「7つの習慣という書籍としての情報」を知りたい場合:全世界で約4000万部、日本で240万部以上発行された自己啓発書のベストセラー
- 「7つの習慣そのものの概略」を知りたい場合:1776年のアメリカ建国以来200年分の偉人や賢人の成功に関する文献を研究し、人生を成功に導く習慣として体系的にまとめたもの
- 「7つの習慣そのものの詳細」を知りたい場合:「パラダイムと原則」「私的成功」「公的成功」「再新再生」から構成されたものであり、「依存」から「自立」へ、「自立」から「相互依存」へと続く、人格の成長プロセスを実践するための考え方や行動を習慣としてまとめたもの
Q:7つの習慣を活用するためのコツは何か?
A:人生の変わり目や目標を決める前に何度も読み返す
A:習慣として定着するように実践し続ける(1回できなくても再トライOK)
A:人格を磨く
そうですね。良い感じだと思います。相手が7つの習慣のどんなことを知りたいのかを感じ取れれば、良い一言で返せると思います。
ありがとうございました。